キャリアの転換について
わたしは某一部上場企業にて約5年間、会社員として働きました。
そんなわたしがキャリアを転換し、法曹を目指すことにしました。
そんなことなら学部卒業後ストレートで法曹を目指していればよかったのに、
その5年間がまるでムダじゃないか。
わたしの決断を聞けば、そう思う人もいるかもしれません。
でも、わたしはこの5年間がムダだったなんて、ちっとも思っていません。
現実に働いてみないとわからないことが、この5年間でとてもたくさんあることに気づかされました。
最も痛感していることはというと、
“仕事に費やす時間はあまりにも長い”
ということです。
これは頭ではわかっていても、体験してみて初めて、本当の意味でわかることだと思います。
わたしの持論では、1日のうち仕事にかかわらずに起きていられる時間は5時間しかない、と考えています。
仮に残業がなかったとしても、通常の会社員は1日に8時間程度、現実に労働します。
1日につき1時間残業すると、それが9時間になります。
また、お昼休みや通勤時間が全くのフリーな状態かといわれると、それも違います。
その日の会議の内容を考える等、仕事のことで頭がいっぱいになるのがふつうだと思います。
このお昼休み・通勤時間を含めると、1日に12時間程度、仕事に費やすこととなりますね。
そして、皆さまがご存じのとおり、1日は24時間しかないんです。
1日の半分が、仕事に費やされる時間です。
残りの12時間中、約7時間は睡眠時間としましょう。
すると、仕事にかかわらず、起きて生活をしている時間って、1日に5時間しかないんです。
しかも、それが週7日中、5日間続きます。それも、定年までの約43年間、ずっとです。
また、会社員の平均的な年間休日日数は120日前後と理解していますが、
1年間が365日であるとすると、年間245日働いていることになります。
22歳から65歳まで働くとして、生涯の労働日数は43年間×245日=10,535日です。
10,535日間、毎日12時間を仕事に費やしているとすると、
生涯の労働時間は126,420時間です。
じゅうにまんろくせん時間・・・・・・ですよ?
これだけの時間を、じぶんの人生の貴重な時間から割くのです。
それはもう、“やりがい”が相当につよくなければ、できません。
“やりがい”があまりない!と言いつつもその仕事が続けられるひとは、以下のような人だとおもいます。
・少ないながらも、1日5時間の自由時間を謳歌できる人
・やりたいことがわからない人
・あきらめがついている人
・実は仕事にやりがいを感じている人(けっこういると思います。笑)
わたしは、会社員としての仕事にやりがいがなかったわけではありません。
ただ、「もっとやりがいのあることがしたい」と思っただけです。
キャリア、転職などに悩む人はたくさんいるとおもいます。
やりたいことが変わったり、新しくやりたいことができてしまう人はたくさんいると思います。
そんなとき、冷静になって、これからの自分が労働に費やしていくであろう時間を意識してみてほしい。
あと、この感覚は学生時代にはわからないと思います。
アルバイト?いやいや、全然違いますから。笑
だからこそわたしは、社会人を経験したからこそこのことに気がつき、
学生時代には持てなかった、すごく強いモチベーションを持つことが出来ました。
結論。
私は社会人5年を経て法曹を目指すけど、時間をムダになんかしてないよって話です。笑